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2020.6.5
コラム No.13オリジナルTシャツ作成時の著作権や肖像権で注意すべき点とは?
オリジナルTシャツをせっかく作成するとき、ファッション雑誌やネットにある素材を参考にデザインを作成される方も多いですが、「著作権や肖像権」に気をつける必要があります。
著作権や肖像権を違反していると判断された場合、多額の賠償金を支払わなければならなくなるのはご存知でしたか?そのため、オリジナルTシャツを制作するうえで、どのような点を注意すべきかを知っておくことは大切です。
このコラムでは、オリジナルTシャツ制作をする際に注意したい「著作権や肖像権」について、詳しく解説していきます。
目次
- 1.オリジナルTシャツ制作における著作権と肖像権について
- 1-1.著作権とは?
- 1-2.肖像権とは?
- 1-3.著作権や肖像権のあるイラストやキャラクターのプリントを業者に依頼した場合
- 2.著作権侵害になる場合とならない場合について
- 2-1.著作権侵害になる4つの例
- 2-1-1.友達グループで着るためにイラストを模写したTシャツ制作を業者に依頼する
- 2-1-2.歌詞や雑誌・小説の一部をそのままデザインに使う
- 2-1-3.有名人の似顔絵をTシャツにプリントする
- 2-1-4.もともと存在するイラストをパロディする
- 2-2.著作権侵害とはならない3つの例
- 2-2-1.著作者・肖像者に許可を得ている
- 2-2-2.自分で一からデザインをおこなう
- 2-2-3.業者ではなく個人で制作したものを家庭内で利用する
- 3.著作権違反とならないオリジナルTシャツ作りのコツ
- 4.まとめ
1.オリジナルTシャツ制作における著作権と肖像権について
オリジナルTシャツを制作するとき、他の人が権利を持つキャラクターやロゴ、写真などの素材を参考にする場合は「著作権」や「肖像権」の侵害にあたるため注意が必要です。
キャラクターやロゴマークなどを作成した企業や団体、個人が知的財産権を有している場合、許可なくオリジナルTシャツのデザインへ使用すると、知的財産権の侵害にあたります。
知らないうちに知的財産権を侵害してしまうことも考えられるため、「著作権」と「肖像権」について学んでおきましょう。
1-1.著作権とは?
著作権とは、著作物を創作した人、つまり著作者に与えられ、著作者が創作した著作物を保護する権利のことです。著作権を有する著作権者は、自己の著作物をどのように利用するか、独占的に決められます。そのため、著作権者は著作物を書籍や雑誌へ投稿したり、著作物のキャラクターを使ってオリジナルグッズを制作したりすることが可能です。
反対に、著作者ではない他人が、著作者の許可を取らずにイラストやキャラクターを模写したデザインのオリジナルTシャツを業者に頼み制作した場合、著作権違反となるので注意が必要となります。
オリジナルTシャツ制作時、特に気をつけたい著作権の保護対象は以下です。
- 文章
- 音楽
- 美術
- 図形
- 写真
- 映画
ちなみに、著作権は無料で使える「フリー素材」にも存在しています。たとえば、フリー素材として大人気の「いらすとや」さんですが、利用規約には以下のような記述があります。
当サイトの素材は無料でお使い頂けますが、著作権は放棄しておりません。全ての素材の著作権は私みふねたかしが所有します。
素材は規約の範囲内であれば自由に編集や加工をすることができます。ただし加工の有無、または加工の多少で著作権の譲渡や移動はありません。
そのため、いくらフリー素材といえど念の為利用規約は確認しておきましょう。
1-2.肖像権とは?
オリジナルTシャツ制作時、著作権同様に気をつけたいのが「肖像権」です。
肖像権とは、個人の肖像に対して発生する権利のことです。著作権が文章や絵などの「もの」に対する権利なのに対し、肖像権は「人」に対する権利という違いがあります。
芸能人や俳優などの有名人に関連して、よく肖像権を耳にしますが、一般の方の人格的権利を守るための権利でもあるんです。そのため、自分だけでなく友人も写っている写真を、友人の許可なくTシャツにプリントするのも、肖像権違反となりえるので注意してください。
写真に限らず、有名人本人の許可なく勝手に似顔絵を描いた場合も肖像権の侵害にあたります。有名人は、自身の肖像権を保護する「パブリシティ権」を持っているからです。
肖像権のパブリシティ権について定めた法律はまだ日本にはありません。しかし、その人の人格的権利として保護されるべきと考えられているため、許可なく利用した場合は似顔絵であっても、損害賠償を求めて訴えられる場合があります。
1-3.著作権や肖像権のあるイラストやキャラクターのプリントを業者に依頼した場合
弊社をはじめとしたプリント業者では、こうした著作権や肖像権に関するトラブルを未然に防止するため、著作権侵害と思われるイラストやキャラクターのプリントをお断りしていることが多いです。
著作権のあるイラストであったりキャラクターであったりを、どうしてもオリジナルTシャツにプリントしたいときは、必ず著作権者や著作権を管理する企業や団体に許可をもらってから注文してください。
著作権を侵害すれば法律違反となり、訴訟に発展した場合、10年以下の懲役又は1000万以下の罰金を支払うことになります。肖像権やパブリシティ権に関する法律はありませんが、民事訴訟でプライバシーの侵害で訴えられる、損害賠償の責任を負う可能性も。
著作物の扱いには十分に注意しましょう。
2.著作権侵害になる場合とならない場合について
では、どのような場合が著作権侵害となり、どうすれば著作権侵害とならないのか、具体例をご紹介します。
実際によくあるパターンばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
2-1.著作権侵害になる4つの例
まずは、著作権侵害となる場合を、以下4つご紹介します。
- 友達グループで着るためにイラストを模写したTシャツ制作を業者に依頼する
- 歌詞や雑誌・小説の一部をそのままデザインに使う
- 有名人の似顔絵をTシャツにプリントする
- もともと存在するイラストをパロディする
2-1-1.友達グループで着るためにイラストを模写したTシャツ制作を業者に依頼する
友達グループだけで着るために制作したTシャツは、プリント業者に制作を依頼すると著作権侵害となります。
たとえば友達への誕生日プレゼントや友達だけのパーティーで、オリジナルTシャツを制作したいときがあったとします。そして、そのためのオリジナルTシャツ作成をプリント業者へ制作を依頼してしまうと、著作権侵害となります。
ただし、個人で作成して友達に配り、その場だけで着用する分には問題はありません。詳しくはこの後説明します。
2-1-2.歌詞や小説の一部をそのままデザインに使う
意外と知られていないのですが、歌詞や小説に書いてあるフレーズをそのまま使うのは、著作権侵害です。流行っている歌の歌詞を使ったり、お気に入りの歌の歌詞を使ったりすると、著作権侵害となるので注意してください。
2-1-3.有名人の似顔絵をTシャツにプリントする
有名人の似顔絵をTシャツにプリントするのは、肖像権侵害となります。肖像権が、写真だけでなく似顔絵にもあるためです。また、たとえ仲のいい友人だとしても肖像権の侵害となるので、許可は必ずとってください。
2-1-4.もともと存在するイラストをパロディする
もともと存在するイラストをパロディした場合も、著作権侵害です。日本の著作権法では、著作物の改変も認められていません。
パロディやオマージュにより元のデザインを改変すると、著作者の思想や感情とは異なるメッセージが伝わってしまう、その作品の品格を損なう恐れがあるとされるためです。
2-2.著作権侵害とはならない3つの例
反対に、著作権侵害とはならない3つの例をご紹介します。
- 著作者・肖像者に許可を得ている
- 自分で一からデザインをおこなう
- 業者ではなく個人で制作したものを家庭内で利用する
2-2-1.著作者・肖像者に許可を得ている
当たり前ではありますが、著作者・肖像者から許可を得ている場合は、著作権侵害となりません。
たとえば、体育祭や文化祭のクラスTシャツへ、クラス全員の似顔絵を入れるとします。この場合、基本的に全員の許可は取れていることになるので、問題なくオリジナルTシャツとして制作可能というわけです。
2-2-2.自分で一からデザインをおこなう
自分で一からデザインをおこなった場合も、もちろん著作権侵害とはなりません。むしろ、新しいデザインを生み出したことによって著作者となります。
最近では、イラストやデザイン・ロゴを自由に作成し世に送り出すイラストレーターの方が多くいます。デザインできるツールも増えているので、この機会にオリジナルTシャツを制作してみてはいかがでしょうか。
2-2-3.業者ではなく個人で制作したものを家庭内で利用する
オリジナルTシャツを、プリント業者ではなく個人で制作して私的利用する分には、著作権侵害となりません。
著作権法では、私的利用について以下のように定められています。
私的使用のための複製(第30条)
家庭内で仕事以外の目的のために使用するために,著作物を複製することができる。
引用:著作物が自由に使える場合 | 文化庁
上記のように、家庭内で着用する分には全く問題がありません。ですが、コピーしたデザインを業者に依頼しオリジナルTシャツを制作してしまうと、著作権侵害となります。
3.著作権違反とならないオリジナルTシャツ作りのコツ
オリジナルTシャツを制作するとき、著作権違反とならないようにするコツは、「プリント業者のデザインテンプレートを使う」ということです。
絵をかける人がいなかったり、デザインをつくる時間がなかったりする場合、Tシャツプリント業者のデザインテンプレートを使えば、手間や時間をかけず自分たちだけのオリジナルTシャツを作成できます。
プリント業者オリジナルのデザインテンプレートは、学校や会社で使えるデザインや、スポーツウェアとして使えるデザインなど、色々なシーンで活用できるテンプレートが用意されています。Tシャツプリントのプロが公開しているデザインテンプレートですし、当然著作権に配慮したものなので安心して利用できます。
4.まとめ
オリジナルTシャツは、著作権に十分注意が必要です。下記のような場合、すべて著作権侵害となります
- 友達グループで着るためにイラストを模写したTシャツ制作を業者に依頼する
- 歌詞や雑誌・小説の一部をそのままデザインに使う
- 有名人の似顔絵をTシャツにプリントする
- もともと存在するイラストをパロディする
反対に、他人のデザインをコピーしたものでも、業者ではなく個人的な制作であれば問題がありません。また、自分で創作したデザインであれば、もちろん著作権侵害ではないです。
最近では、デザインを簡単に作成できるツールがたくさんあります。オリジナルTシャツのプリズマでは、テンプレートやモチーフ・フォントを選ぶことで、簡単にオリジナルTシャツが作れます。
オリジナルTシャツをご検討の方は、この機会にぜひご利用ください。