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コラム No.20

スポーツウェアに適している素材とは?

スポーツウェアの素材について、普段着用するTシャツとは違う素材が使われていると感じたことはありませんか?スポーツウェアには、機能性や速乾性の高い素材が使用されているので、一般的なTシャツやシャツなどとは別の素材となっているんです。

このコラムでは、スポーツウェアに利用されている生地がどのようなものなのかを解説しています。

オリジナルのスポーツウェアを作成するときにも役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください。

1.スポーツウェアの素材は主にポリエステル

スポーツウェアに適している素材は、「ポリエステル」です。

ポリエステルは、日本国内では最も生産されている化学繊維です。化学繊維とは、つまり人工的な繊維を指します。なかでもポリエステルは、スポーツウェア以外にもシャツやセーター、フリースなど多くの衣類に使用されている素材です。

ではなぜ、ポリエステルがスポーツウェアに適しているのでしょうか。その理由を、ポリエステルの特徴とともに解説していきます。

2.ポリエステルがなぜスポーツウェアにむいているのか

ポリエステルがスポーツウェアに向いている理由を、5つ紹介します。

  • ・吸水速乾性が高いから
  • ・吸湿性が低いから
  • ・耐久性が高く型崩れしにくいから
  • ・軽くて動きやすいから
  • ・紫外線に強いから

スポーツウェアに必要とされる条件と照らし合わせながら、1つずつ解説していきます。

ポリエステルの「吸水速乾性」が、スポーツウェアには最適な特徴となっています。吸水速乾性があると、吸収した汗をいち早く拡散し、汗や水分が衣類に染み込むことなくすぐに乾くので、スポーツウェアにはもってこいの機能です。

Tシャツによく利用される綿素材の場合は、繊維のなかまで水分が吸収されので吸水性は高いものの、その分乾きにくいです。綿素材のウェアを着た状態で汗をかくと、体温が下がってしまいかぜをひく原因となります。

一方ポリエステルには、繊維の内部まで水分が吸収されることなく、繊維と繊維の間に一時的に水分がとどめられる「疎水性」という性質があります。そのため、水分が繊維と繊維の間を通って外に逃げていくので、早く乾きやすいという仕組みです。汗が繊維内部まで染み込まないので、汗の嫌な匂いも残りにくいという点も、うれしいポイントですよね。

以上のように、ポリエステルの吸水速乾性の高さが、スポーツウェアに適した素材である大きな理由となっています。

吸水速乾性にも関係しますが、ポリエステルは湿度を溜め込みにくい性質があります。

そのため、ポリエステル素材のスポーツウェアであれば、運動してたくさん汗をかいたとしても体から出てくる熱を外に逃がしてくれるので、快適に着用し続けられます。

ポリエステルの耐久性が高く型崩れしにくい点も、ポリエステルがスポーツウェアにむいている要因です。

ポリエステルは、化学繊維で他の素材よりも切れにくく丈夫な作りをしているので、普段使っていても摩耗が進みにくいです。スポーツウェアは着るたびに汚れるので、毎回洗濯しても破れたり穴があかなかったり、激しい運動にも耐えられる素材でなければなりません。そのため、耐久性があり型崩れしにくい素材であるポリエステルが、スポーツウェアに適しているというわけです。

スポーツするときは、なるべく動きやすく身軽な格好でいたいですよね。ポリエステルは、綿をはじめとした天然素材に比べ軽量のため、スポーツウェアに適しているといえます。

ポリエステルは紫外線に強く、外での着用も多いスポーツウェアに適しています。

そもそもポリエステルは、紫外線だけでなくそもそも可視光線を通しにくい性質があります。そのため紫外線も遮断され、外での活動が多いスポーツの場面でも、ポリエステル素材のスポーツウェアが活躍します。

3.ポリエステル以外のスポーツウェアに使用されている素材

では、ポリエステル以外にどのような素材がスポーツウェアに使用されているのか、簡単にご紹介します

ポリエステル以外によく使われる生地としては、以下の3つが代表的です。

  • ・ポリウレタン
  • ・ウール
  • ・ナイロン

ポリウレタンの特徴は、なんといっても伸縮性の高さです。他の素材にほんの少し混ぜるだけでも、生地の伸縮性が向上します。そのため、「ポリエステル90% ポリウレタン10%」などの形でポリエステルと混ぜて、水泳や陸上のウェアへ利用されることが多いです。

ただし、紫外線には弱く変色しやすいので、注意する必要があります。

意外かもしれませんが、ウールはスポーツウェアにむいているの素材の1つです。実際に秋冬に活躍するスポーツ用のアンダーウェアや、アウトドアウェアにも使用されています。

ウールが使用される理由は、「吸放湿性」と「臭くなりにくい」ところです。ウールの「水分を外に逃がしてくれる」という性質によって、スポーツでかいた汗による体の冷えが起きにくく、汗臭いにおいも発生しにくいため、スポーツウェアに適しているといえます。

また、天然素材のウールは、再生可能で環境にも配慮されている点も、注目を集めているポイントです。

ナイロンは、生地の弾力性とシワになりにくさが評価され、スキーウェアやウインドブレーカーに使用されることが多い素材です。ただし、ポリウレタン同様に紫外線に弱いので、ナイロンも取り扱いには注意が必要です。

4.スポーツウェアにはポリエステルがおすすめ

今回のコラムでは、スポーツウェアに適している素材について解説しました。

1番スポーツウェアに適している素材は、やはり「ポリエステル」といえます。ポリエステルは体から発せられる熱や汗を外に逃しながら、快適な着心地を維持できるためです。また、スポーツウェアだけでなく、たとえば学生のクラスTシャツや飲食店のユニフォームにもおすすめの素材です。

プリズマでは、オリジナルのスポーツウェア作成を随時承っています。今回のコラムを参考にしていただきながら、オリジナルのスポーツウェア作成をご検討中の方は、ぜひプリズマまでご相談ください。お問い合わせお待ちしております。

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