達人インタビュー
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2016.5.6
達人インタビューアーティスト・イラストレーター 谷川千佳
自分の軸を持ちながらも自分の枠を決めすぎることなく、 色々なものを見たり、色々な表現に挑戦したりすることが大切かなぁと思います
イラストレーターをめざしたきっかけを教えてください。
子どもの頃から絵が好きで、大学進学時も美大や芸大への進学を考えました。でもその時は、『絵は好きだけど、仕事としてできるものなのか』という想いがあり、自分の未来を具体的にイメージできなかったんです。
そこで、興味があることを勉強しながら絵を描き続けてみようと考えて、人間の様々な表現や創造活動について学ぶ、発達科学部人間表現学科を選び大学に進学しました。
大学在学中は、個展などを通じて作品発表はしていましたが、お仕事の依頼を受けてイラストレーションを描くことはほとんどしていませんでした。
大学在学中にデザインの夜間専門学校に通われたんですよね。
「絵を描くことを職業にしたい」という意識が明確になったんです。その上で、絵を展開したり発信するために最低限必要だと感じたphotoshopやillustrator等のスキルを勉強しました。最初は大学とのダブルスクールでしたが、途中で大学を1年間休学しました。
大学3年生の時にこれまで絵と真剣に向き合ったことがないことに気がついたんです。勉強は一生懸命時間を割いて集中して取り組んだ時期がありましたが、絵はいつも何かの合間に描いていた。絵を描くことだけに向き合う時間を作らないと後悔すると思い、大学休学を決意しました。
大学卒業後は専門学校で講師をされていたんですね。
そうです。通っていた専門学校とは違う学校なのですが、私が教員免許を取得したことを知った方が講師のお声掛けをしてくださり、結果的に4年間も講師の仕事をさせていただきました。
仕事はやりがいがあり、楽しかったのですが・・・時が経つにつれて「いつかは絵で独立したい!」という思いや感覚が薄れてきている気がしてしまって。
そんな時、好きなデザイナーさんの話を聞く機会があり、そこで話を聞くうちに「講師の仕事を辞めて、絵の世界で生きていこう」と自分の中で覚悟が決まりました。
退路を断ったんですね。
この時、それまで積み上げてきた自分の絵やタッチを一度崩しました。
それまで、私の絵は作品としては良いが、商業イラストとしては使いにくいと言われたこともありました。
自分らしさとより多くの人に伝わりやすい絵を模索する中で新たな表現にも挑戦し、今のスタイルが生まれました。
仕事としてイラストレーションを作成する際、最も意識していることは何ですか?
書く前に「関わる人・伝える人たちにどうすれば喜んでもらえるか」をきちんと考えるようにしています。完成するまでの間もしっかりとコミュニケーションを取るように意識しています。
すべての絵を手書きで描かれているんですか?
基本的にはすべて手描きです。画材はアクリルガッシュを使用する事が多いですが、時には鉛筆やペン等、他の画材も使用します。
アクリルガッシュは高校時代の美術部の先生がすすめてくれて、以来ずっと使っています。何層も塗り重ねて描くのですが、乾くのが早くて扱いやすいので気に入っています。
谷川さんの絵の多くには女性が描かれていますが、彼女にはモデルやモチーフがあるのでしょうか?
よく「頭の中にあの姿が浮かんでいるの?」と聞かれますが、そうではありません。
私が考えていることや見ているものが、紙の上に描かれる段階で人の形で表現される感じです。
例えば人物の表情や色彩なんかも、導かれるように絵が教えてくれる時もあるんです。その作品がベストな形になるまで向き合い、粘り強く描き直します。
谷川さんは、過去にプリズマのサービスを利用されたことがあるとか。
トートバックに自分の作品をプリントするのに利用させていただきました。ショップの方とのやりとりがとてもていねいで、レスポンスも早かったのが印象に残っています。
サンプルをたくさん送っていただいたおかげで、仕上がりを具体的にイメージすることができて、とても助かりました。
Tシャツ全体にプリントできるのは魅力的ですね。面白そうだと思ってWebサイトを見ていました。
ご利用ありがとうございます。最後に、プロのイラストレーターをめざす方々にアドバイスをお願いします。
自分の軸を持ちながらも自分の枠を決めすぎることなく、色々なものを見たり、色々な表現に挑戦したりすることが大切かなぁと思います。
私自身、周囲の人に世界を広げてもらった経験もありますし、仕事としてイラストレーションに取り組むなら、そういった視点がきっと必要だと思います。
強みや個性はもちろん大切ですが、自分が考える『強み』と周囲からが感じる『強み』はまた別の部分にあるかもしれません。フラットな姿勢で視野を広く持って、たくさんインプットとアウトプットをしてください。