達人インタビュー
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2016.6.1
達人インタビュー漫画家 葉月京
とにかく色々な経験をしてください すべての経験が必ず漫画に生きてきますから
漫画家になるきっかけを教えてください。
会社案内などに使用する企業向け漫画を制作する漫画制作会社で働いていました。
ある日、コミケに参加している知人から、とある人気キャラクターを使った成人向け漫画を描いてと依頼されまして。
その描いた作品がコミケである出版社の成人漫画担当の目に止まり、依頼を受けて描いたのがデビュー作になりました。当時29歳で、かなり遅いデビューでしたね。
そこからメジャーデビューですね。
成人向け漫画を何本か描いていると、徐々に人気が出てきたんです。すると秋田書店の編集さんから電話をいただいてメジャーデビューが決まり、この時にペンネームも葉月京に変えました。
それからヤングジャンプやヤングマガジンなどに作品を発表させていただくようになったんです。
漫画を描くにあたって、常に意識していることはありますか。
作画では女の子はかわいく、そして柔らかく描くように意識しています。あとは構図がワンパターンにならないように、そして細部まで手を抜かずに描くこと、でしょうか。
特に細部まで手を抜かないというのは、最近特に意識しています。私が死んだあとも描いた絵は残り続けますから・・・。
ストーリーづくりで苦しんだことはありませんか。
以前は漫画を描かなきゃと思って、起承転結を意識したりしていましたが、あるとき気づいたんです。「キャラクターをしっかり作り込んで描けば、勝手にストーリーは膨らんでいく」って。
それに気づいてキャラクターを作り込むようになってからは、自然にストーリーがあるべき方向に動いていくようになり、特に苦しまなくなりました。
デビュー当時と今で、描くスタンスに変化はありますか。
最近はアンケート順位なんかも少し意識するようになったりして、少しずつ変わってきていますね。昔は一切気にしてなかったんですよ。
あとは、どうすれば読者の皆さんに喜んでもらえるかを真剣に考えるようになりました。
やはり、自分が描きたいものと読者の皆さんが求めるものが違うと思う時もありますから。そんな時は、読者の皆さんに喜んでもらえるストーリーや絵を選びます。媚びるわけじゃなく、やはり読者の人が喜んでくれてナンボのものなんですよ、漫画って(笑)
なるほど。やはり読者は大切な存在なんですね。
漫画を描く最大の面白さって、自分が描いた漫画を知らない人が読んでくれて、アクションしてくれることなんです。
特にSNSが発達してからは、作者と読者の距離は圧倒的に縮まりました。それを上手に活用して自分の励みにできれば、と思っています。
Twitterでは海外からコメントをいただくことも増えましたし、ネガティブコメントも私の作品を読んでくれないと書けないわけですから「読んでくれてありがとう」と思うようにしています(笑)
作画環境を教えてください。
今はネームの段階からペンタブを使ってフルデジタルです。アシスタントさんもひとりを除いて全員在宅作業で、SkypeやLINEを使って作業指示やコミュニケーションを行っています。
漫画制作の現場もIT化が進んでいますが、編集部に送る前の最終確認だけは、必ず紙に出力して確認するようにしています。フルデジタルでも、この工程だけは紙の上で行います。
養護施設訪問など、漫画以外にも多彩な活動をされていますね。
ずっと漫画には人を笑顔にする力があると信じていて、余裕ができたら漫画を描く力を活かしながら、情緒障害児短期治療施設や児童養護施設などを慰問する社会貢献活動をやりたいと思っていました。
『Be Smile Project』では、多くの漫画家仲間や大先輩たちと想いを叶えることができて楽しかったです。
今後書いてみたい作品のジャンルがあれば教えてください。
子どもの虐待やネグレクトといった社会問題を描いてみたいです。ただし暗くならないように。
どうしても目を背けてしまいがちなテーマですが、だからこそ本当のことを知ってもらうために、明るくて、でも軽くなく、真面目に、真正面から問題に向き合う漫画を描きたい。
私自身も子を持つ母親ですから、何かを伝えられるような気がします。
プリズマがプリントしたサンプルをご覧になっていかがですか。
キレイにプリントされてますね。前も後ろも総柄プリントができるのは良いと思います。私も欲しいなぁ。なかなか全面プリントができるのはないですよね。
最後に漫画家をめざす人にアドバイスをお願いします。
とにかく色々な経験をしてください。すべての経験が必ず漫画に生きてきますから
私も、色々な仕事の経験が漫画にリアルさを与えてくれています。
あと、私は『ストレスフリー』という言葉が嫌い。ストレスこそ人間を成長させる大切な要素だと思っているので。
ストレスを避けていては漫画家にはなれません。ですから漫画家をめざす人は、嫌なことに積極的に挑戦するぐらいの気概を持って頑張ってくださいね。