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シーシーエム(CCM)

CCMはCOMPUTER COLOR MATCHINGです。簡単にいうと調色のためのシステムです。調色データはデータベースにインデックスされ追加生産の時も同じ色の再現が可能です。弊社でのCCMの機能と活用を説明します。

基礎データの登録

インクを調色するためには黒や赤、青といった色のベースとなる顔料の色を登録します。弊社は大日精化の顔料を使用していますのでこれの100%濃度と10%濃度を基礎データとして登録します。

測色機での色の計測

プリントをする時は白や黒、透明を除いて何らかの色仕手があります。これらは布片や紙片であることが大半です。この色を測色機で計測解析し、構成している色の要素を判別します。

調色シミュレイション

基礎データに登録された色の組み合わせで計測した色をどう再現するかをシミュレーションデータをいくつかシステムで生成します。近いであろうと推測できるデータをもとに何通りか実際にインクを調色し、指定色の布片や紙片と比較し、最も近いものを選択、100%満足できない場合は人力でデータを調整し、最終的にレサイプを決定します。

データベースの構築

このようにして完成したデータを一つずつデータベースに登録します。レサイプのベースとなっているのは顔料バインダーといわれる透明ベースのインク作成のためのデータです。使用するインクが変わればレサイプも変わってきますのでインクのベースごとにレサイプを調整します。弊社で登録が終了しているのはDICカラーガイドの1~6、フランス、日本、中国の伝統色、パントーンカラースぺシファイアーのコーテッド、アンコーテッド以上のカラーガイドの色すべてとなります。正直実に膨大な時間がかかりました。

実際の調色

いくらインクのレサイプ(調色データ)が整っていてもそれらを正確に計測して抽出しないことには意味がありません。特にインクを小量作る場合はレサイプ通りの抽出は非常に微妙になってきます。ここで活躍するのがキッチンと呼ばれる顔料のディスペンサーです。キッチンがあって初めて大量のレサイプを初めて短時間に吐出することが可能になります。お客様によっては色目に特別なこだわりをお持ちの方もいらっしゃいます。そう場合には例えばDIC200のレッドのレサイプのA社仕様といった登録も可能です。こういった種類のデータも含めるとデータはさらに膨れ上がります。ヒューマンエラーはあるもののこのデータベースがあってこそ弊社でのシルクプリントが可能になっています。