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ダイオキシン(DIOXIN)
環境ホルモンとして一時大変な話題となったダイオキシンですが、最近はそう頻繁には耳にしなくなりました。なぜなんでしょうか?またTシャツプリントト何か関係があるんでしょうか?
ダイオキシン(DIOXIN)とは
ダイオキシンは、正式にはダイオキシン類と呼ばれます。ダイオキシン類は、廃棄物の焼却、塩素によるパルプなどの漂白、または農薬などの化学物質を製造する際の副生成物として生成することが知られています。ダイオキシン類は、難分解性の物質であるため、環境に放出されると土壌や水環境中に長期間残留します。また、食物連鎖を通して生物濃縮され、生体に影響を及ぼすと言われています。
ダイオキシンの毒性
1962~1972年のベトナム戦争で枯葉剤が散布され、この除草剤の中に不純物としてダイオキシンが含まれていたため、その時、先天性疾患を持つ子供が多く生まれたと指摘されています。1976年にのイタリア、ミラノ近郊の農薬工場で爆発事故が起こり、ダイオキシン類1が飛散し、周辺で鶏、兎、猫等が死亡したり、奇形児の出生率が高くなったと報告されています。1978年、ニューヨーク州ラブ キャナルでダイオキシン類を含んだ産業廃棄物の埋め立てによる汚染が明らかになり、周辺住民239家族が立ち退きました。日本では1983年に都市ごみ焼却炉の灰にダイオキシン類が検出され、新聞等に大きく報道されました。一般的にダイオキシンは発がん性があり、生殖機能の以上、免疫性の低下等が疑われています。
ダイオキシンの発生
ダイオキシンの発生源は大きく分けて次の3つがあげられます。1.農薬などの製造過程。2ごみ焼却などの燃焼過程。3.塩素殺菌や塩素漂白の過程。日本では、家庭から出されるゴミの焼却から、ダイオキシンの発生が多いのが特徴です。
Tシャツ用プリントとダイオキシンの発生
Tシャツプリントに使用されるプラスティゾルはPVCが原材料です。PVCのパウダーを練るのに可塑剤剤と呼ばれるオイル上の液体を使用します。この可塑剤に以前はフタル酸というものが含まれていました。このVCとフタル酸、二つの物質が燃焼時に環境ホルモンを生成するとして一時アパレルメーカーが使用禁止する等の騒ぎがありました。
解決されたダイオキシンの問題
塩ビは焼却時にダイオキシンが発生するという事で特に日本では塩ビを排除する動きがかつてありました。この時点ではプラスティゾルも同様にいわゆる環境ホルモンとして扱われていました。塩ビは高温で焼却するとダイオキシンを発生しません。焼却設備の古いところではダイオキシンが発生していることになりますが最新の設備の焼却場では発生していないことになります。焼却設備が刷新されるに連れて発生するダイオキシンは軽減されていくであろうことから現時点では大きな問題ではなくなっています。産業界から塩ビ製品を完全になくす事が不可能だという事実も関係しています。プラスティゾルは塩ビ以外に可塑剤の問題も含んでいます。可塑剤とは物質に可塑性を与え加工しやすくする物質です。この可塑剤に従来はフタル酸エステルが使用されていましたが、フタル酸エステルはほとんどのプラスティック製品に含まれている物質です。フタル酸も発がん性があるとされています。これについてもフタル酸フリーの可塑剤への移行が進みほぼ完了しているようです。現在もアメリカのTシャツプリントはプラスティゾルが中心ですが水性を採用する動きもあります。これはTシャツプリントに限らず印刷業界全体で取り組まれている溶剤から水性への動きとも関係します。全体にそういう傾向にあることは事実ですが、環境問題にシビアなヨーロッパでもアメリカ製のプラスティゾルは現在多く使用されていますのでクリアーすべき基準は満たしているという事です。