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オーガニックコットン(ORGANIC COTTON)

SDGsとの関係もありオーガニックコットンや再生繊維への関心が高まっています。オーガニックコットンという言葉は普及していますがその定義は何でしょうか？

オーガニックコトンの定義

オーガニックコットンは単純に有機栽培で収穫したコットンを指すのではなく、認証機関の基準を満たしたものだけがオーガニックコットントして認められます。実際に有機栽培されているのかどうかは見ただけでは判断できず、現実はフェイクであったり、有機栽培ではあってもその後の製造工程でケミカルが使用されたりしているものが少なからずあるといわれています。そういった購入者側の不安を解消し、実際に有機栽培を行っている農家の利益や環境を守るという目的で組織されたのが認証機関です。製造業者は、認証マークを提示することで認証を受けたことをアピールします。購入者はこのマークを確認することで正しい工程で作られた商品だということを認識できます。この認証機関は複数あり、それぞれ基準が少しづつ異なります。

具体的な認証機関

・GOTS(GLOBAL ORGANIC TEXTILE STANDARD)

ドイツ、アメリカ、日本、イギリスの4か国によって組織され、世界的にも認知されている期間です。トレーサビリティと呼ばれる生産過程が追跡可能で、アメリカ農産省の認証を受けた原料のみが使用可能。オーガニック認定原料の使用料は70～100％、一般製品からの隔離も定められています。

・OCS(ORGANIC CONTENT STANDARD)

食品を除き、5～100％のオーガニック原料を含んでいる製品に使用されます。こちらもトレーサビリティが保証されているほか、使用できる原材料の認証も必要になっています。

・USDA(米国農務省)

UNITED STATES DEPARTMENT OF AGRICULTUREで日本の農林水産省に該当します。NOP(NATIONAL ORGANIC PROGRAN)を基準に認証を行っています。

・TDA(TEXAS DEPARTMENT OS AGLICULTURE)

NOPが成立する前に有機栽培綿花の信頼性を保護するために作られたテキサス州立農務局が独自に制定した基準です。

・日本オーガニックコットン流通機構

国際有機農業運動連盟IFOAMの傘下で、「化学農薬や化学的な処理はしない、一般綿とは混ぜない」などを基準に認定をおこなっています。基準のすべてをクリアした商品にはNOCコットンラベル、基準のすべてをクリアしてはいないが、新環境に配慮して製造された商品にはNOCグリーンラベルがつけることができます。

・OEKO-TEX

エコテックスは、ドイツなど世界17の機関が加盟している国際的な機関で、繊維製品およびその関連製品に有害な物質が含まれていないことを認証するラベルを発行しています。世界15カ国にある研究所にて検査され、肌へ接触する頻度や部分の多さによって4つのグループに分類されます。Class1は、3才未満の乳幼児向けの製品が対象で、「赤ちゃんがなめても問題ないもの」ということで、とくに基準が厳しくなっています。

オーガニックコトンは何がよいのか

認証を受けるために厳しい基準をクリアしながら栽培され出荷されるオーガニックコットンですがでは普通のコットンと何が違うのでしょうか？普通のコットンとオーガニックコットンは見た目で区別はできませんし、品質的にも何ら変わるものではありませんが、普通のコットンはたくさんの化学肥料や農薬が使用されており、土壌や水質汚染の問題があります。オーガニックは有機栽培ですので環境にも人体にとってもダメージが少ないことがメリットであり、それぞれの基準の目的でもあります。