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プラスティゾル(PLASTISOL)
プラスティゾル(PLASTISOL)はTシャツプリントで最も重要なインクの一つで、Tシャツの本場アメリカでは定番です。プラスティゾルのメーカーはほぼアメリカに集中しており国内で使用されているプラスティゾルもほとんどがアメリカ製です。プラスティゾルの成分は塩ビとして知られるPVC(ポリ塩化ビニル)です。プラスティゾルの特徴を説明します。
熱硬化型のインクであること
プラスティゾルはソフビと同じ粘質塩ビと呼ばれる樹脂で、粉末の樹脂に可塑剤や安定剤を加えて着色調合されます。PVCは熱重合型の樹脂で150~170度で硬化します。これは熱を加えない限り常温では乾燥も硬化もしませんので版が目詰まりを起こすとこがありません。高メッシュスクリーンが使えるので網点や細線の印刷にも向いています。10版以上使用するような網点やインデックスの特色分解は水性の世界ではありえないプラスティゾルならではの素晴らしいプリントです。
表面に若干光沢があること
プラスティゾルは使用方法にもよりますが単純なロゴの1色プリント等では表面に光沢と繊維が浮き出て見えるような癖があります。光沢はプリントを分厚くすると強くなってきます。この光沢を日本のアパレルメーカーは比較的に歓迎しない傾向があり、日本ではロゴのプリント等には水性ラバーが使用されることが多いといえます。弊社では水性ラバーをメインにしておりプラスティゾルは特殊なプリントの場合にのみ使用します。
樹脂固形分が多いインクであること
プラスティゾルは水性インクに比べると樹脂固形分が高く厚膜製販でプリントした場合に目減りが少ないため厚膜プリントに向いています。ハイデシティー(高密度)といった厚膜用のインクもあります。
可塑剤とダイオキシン
塩ビは焼却時にダイオキシンが発生するという事で特に日本では塩ビを排除する動きがかつてありました。この時点ではプラスティゾルも同様にいわゆる環境ホルモンとして扱われていました。塩ビは高温で焼却するとダイオキシンを発生しません。焼却設備の古いところではダイオキシンが発生していることになりますが最新の設備の焼却場では発生していないことになります。焼却設備が刷新されるに連れて発生するダイオキシンは軽減されていくであろうことから現時点では大きな問題ではなくなっています。産業界から塩ビ製品を完全になくす事が不可能だという事実も関係しています。プラスティゾルは塩ビ以外に可塑剤の問題も含んでいます。可塑剤とは物質に可塑性を与え加工しやすくする物質です。この可塑剤に従来はフタル酸エステルが使用されていましたが、フタル酸エステルはほとんどのプラスティック製品に含まれている物質です。フタル酸も発がん性があるとされています。これについてもフタル酸フリーの可塑剤への移行が進みほぼ完了しているようです。現在もアメリカのTシャツプリントはプラスティゾルが中心ですが水性を採用する動きもあります。これはTシャツプリントに限らず印刷業界全体で取り組まれている溶剤から水性への動きとも関係します。全体にそういう傾向にあることは事実ですが、環境問題にシビアなヨーロッパでもアメリカ製のプラスティゾルは現在多く使用されていますのでクリアーすべき基準は満たしているという事です。