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ラバープリント(RUBBER INK PRINT)
ラバープリントは顔料プリントや染料プリントといったしみこみ系ではなく、生地の上にゴム状の樹脂を形成します。プラスティゾルやシリコンもラバープリントですがこれらは溶剤性のインクになります。ここでは水性ラバー(WATER-BASED RUBBER INK PRINT)について解説します。
アクリルラバーは日本で最も一般的なラバープリントです
ラバーはゴムの意味ですので世の中には様々な種類のゴムと称される樹脂が存在しますがTシャツプリントに使用されるインクは限られてきます。その中で特に日本で最も一般的に使用されるのがアクリルベースのラバーインクです。日本で生産されているシャツのほとんどがこのアクリルラバーです。インクの流動性が高く、着色も容易で非常に使いやすい材料です。アクリルラバーのベースは透明タイプ、ホワイトタイプ、体質タイプの3種があります。透明タイプは単に着色して使用することもありますがこの場合光沢のある表面を形成します。その他、ラメやメタリック等の粉体を混入することで様々な表現が可能です。ホワイトタイプは白プリント用、体質タイプは着色用のインクとなります。
ウレタンラバーはアクリルより堅牢なラバーインクです。
ウレタンベースの水性ラバーインクも存在します。アクリルラバーと同じような使い方をしますがより接着力が強く、伸縮性に富みます。ポリエステル/ポリウレタンの伸縮性の高い2ウェイ生地のプリント等や撥水布へのプリント等のアクリルインクでは物性が厳しいときにも使用します。粉体を混入して厚膜プリントを形成することも可能です。
風合いがソフトなファインラバー
ファインラバーは通常の水性ラバーより風合いがソフトなインクですが、樹脂固形分が少なく、隠蔽性に劣りますので黒生地に真っ白なプリントができません。生地色や繊維の組織がインクに透けて見えますので
ヴィンテージテイストを醸し出すひび割れインク
ひび割れインクもラバーインクの一種ですが、極端に伸縮性がなく、池の底が干上がってひび割れるのと同じメカニズムでひび割れをお起こします。プリントははがれたりはしませんが着用し、洗濯を繰り返すごとにひび割れが進行し、ナチュラルな風合いに変化して行きます。